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■研究テーマ

うつ病患者の社会的受容に向けた研究を行っています。うつ病患者に対してどのようなスティグマ(偏見)がどの程度抱かれているのか。スティグマを低減する方法としては,何が効果的なのか。これらの臨床心理学的に重要なテーマについて,潜在測定,プロトタイプ分析といった社会心理学的なアプローチを用いた検討を実施してきました。

現在は,基礎研究と並行して,うつ病のメンタルヘルスリテラシーの向上やスティグマの低減に向けた心理教育プログラムの開発に取り組んでおり,応用研究を今後実施することを計画しています。「社会心理学的なアプローチを用いる」というやり方にこだわらずに,学問の垣根を越えてうつ病患者の社会的受容を進めようと思っています。「心の問題解決のために,できる手段はなんでも用いていく」というのが,私の考える「臨床心理学」です。

2018年8月から,オーストラリアのメルボルン大学 (University of Melbourne) に客員研究員として滞在しています (2019年8月までの予定)。国際的に評価の高い心理教育プログラムであるMental Health First Aidを開発した,Anthony Jorm教授とNicola Reavley准教授と日々研究に励んでいます。

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