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■教育の方針

学生のもつ魅力が最大限発揮されるように手助けする

ここでは,大人数講義ではなく,少人数のゼミや個別教育を想定して樫原の教育方針を示します (まだポストも得ていない身分ですが)。教育に関しても,アプローチは臨床と同様,「その学生の主体性や魅力が最大限発揮されるようお手伝いする」というものになります。統計論文を読むことの楽しさ,海外誌に投稿することの面白さなどを体感してほしいのは山々ですが,その方の意向もあるので強要はしません。その学生の力量も考慮に入れて,「頑張ってジャンプすれば届く目標」をうまく設定し,ともに成長したいと考えています。

樫原の研究テーマや志向性に合った方が来てくれればうれしいのはもちろんですが,何かしらの接点を感じて来てくれた方は,テーマが一見遠くても極力受け入れたいと考えています (もちろん,その機関の定める基準を満たしていない方については,お断りすることもあるかと思います)。一見無関係なことの間につながりを見出すのは,樫原の好むところですし,得意とするところでもあります。

将来樫原研究室が出来ればの話ですが,ゼミ生には「率直であること」を求めたいです。樫原のやりたいこととは異なる,オリジナルの価値観や意向を大事にします。あるいは,「自分が何をしたいのかこんがらがっているので,整理に付き合ってほしい」というのも喜んで受け入れるつもりです。おそらく,一番困るのは「樫原の意見とは異なる考えをもっていそうだが,それを出そうとしない」という場合だろうと思います。

シラバスと評価基準を明確化する

確かな基礎がなければ,どんな才能も輝きません。学生の魅力を最大限引き出すために必要な基礎の教育は,きっちりと行っていきたいと考えています。そのために,まず,授業 (「論文指導」といった単位も含む) のシラバスを通して,何をなぜ学ぶのか,どこまでの目標を達成する必要があるのかを明確に示します。

その上で,シラバスで掲げた到達目標がどの程度達成できているのかを,客観的基準に基づいて率直に評価したいと考えています。特に,卒業論文や修士論文といった重要な案件については,評価基準を前もって学生と共有し,進捗状況を共有しながら進めていきたいと考えています。

一般就職が決まっていたとしても,基準を満たしていない場合には,合格としない方針です。学位を乱発すると大学の信用にひびく,ということもありますが,お情けで卒業や修了を認められても,その学生自身が心の底から喜べないだろうと思うからです。むしろ,「学業ではつまづいたが,どっこい楽しくやっている」という人の方が,魅力的で輝いているような気がします。

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